和歌山動物医療センター

和歌山県岩出市の和歌山動物医療センターでは犬、猫、小動物の予防接種、去勢手術を行っています。

 

病院紹介
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看護ノート

S.ジョンちゃん (外傷)

 猪犬(ししいぬ)のジョン君は、年末、下腹部に大怪我をして、近くの病院で治療をうけましたが、傷が深く、ひどく汚染してしまって、治療がうまくいかなったそうで、転院して来られました。
 受傷後、日が経っており、陰嚢が大きく破れ、感染した睾丸が露出している状態で、また、ペニスの全長にわたって、穴が開き膿を排出していたので、腹膜炎の可能性もありました。ひどい状態なので、飼い主さんも『死んでしまうかもしれんが、出来るだけのことをして、何とか助けてやってくれ』と言われ、緊急手術となりました。
 陰嚢、睾丸の全切除と、包皮から腹壁にかけての、汚染部位の切開、確認、切除を行いました。腹膜炎を抑えるため、非常に丁寧な洗浄と、抗生剤は高濃度で血中有効濃度を保つ入院生活をしました。数日は元気もなく、尿も自分でしなくて、カテーテルで採ってあげていましたが、日に日に元気になって、退院されました。今日は抜糸に来られました。
 ジョン君は、人に対してはとても優しいですが、猟犬としては非常に優秀で、小型の猪には、一人で、恐れずに喰いついて行く凄い犬だそうです。
良かったね♥ おめでとう!