▸病態
鼠経ヘルニアは人にも生じるもので俗に「脱腸」と呼ばれるものです径部(後ろ足の付け根)は鼠経輪という狭い隙間があります、妊娠や肥満等何らかの原因によって隙間が広がり、腸や子宮、膀胱といったお腹のなかの臓器がヘルニア内にはまり込んでくると手術の必要があります。
チャコちゃんのケース (鼠径ヘルニア内で嵌頓)
元々、心臓で定期的に通院されていたチャコちゃんですが、元気がないと来院されました。エコーとCT検査でお腹の状態を確認したところ、左鼠径ヘルニアに小腸が入り込み、戻せない状態(嵌頓)になっており、緊急手術を行うことになりました。入り込んだ小腸は既に壊死しており、壊死した部分を切除し吻合する手術を行いました。
15歳と高齢で持病もありましたが、大きな手術後も入院治療を頑張り、元気に退院されました。