‣病態
猫に多く見られる病気で甲状腺の働きが異常に活発になり、甲状腺ホルモンが多量に分泌される病気です。甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまうと、過活動状態になってしまい、いつもより元気があるように見えてしまうことがあります。
‣臨床症状
食欲の増加、多飲多尿、食べているのに痩せる、落ち着きがなくなるなどの症状があります。
‣診断
触診にて甲状腺が腫大していないか、血液検査にて甲状腺ホルモンを測定します。
‣治療
甲状腺に腫瘍がある場合は外科手術、化学療法または放射線治療を組み合わせて治療します。甲状腺ホルモンの過剰分泌を抑える薬を投与することで、ホルモンの分泌量を低下させ、症状を緩和させます。また、甲状腺ホルモンの原料であるヨウ素の摂取量を抑えた食事療法により、過剰分泌を抑えることができます。