ブレードを超音波で振動(55,500Hz)させることで生じる摩擦熱により、組織中のタンパク質がコアギュラムという粘着性の物質に変性します。
このコアギュラムが血管などの管状構造物をシールして出血を防ぎます。同時に切離も行って、よりスピーディーに手術を行うことができます。
電気メスに比べて周囲組織への侵襲性が低く、太めの血管でも結紮なしに切ることができるため、体内に糸を残すリスク(縫合糸反応性肉芽腫)を軽減できます。
※縫合糸反応性肉芽腫とは、
手術の際に使用された縫合糸が原因でおきる肉芽腫のことを言います。
胸腔内の手術では心臓が近くにあるため、電気メスよりも安全に使用することができます。
●周囲組織への侵襲性が低い。
●太めの血管でも結紮なしに切ることができます。
●出血が少ないので、手術・麻酔時間の短縮につながります。
●体内に糸を残すリスクを軽減できます。
●胸腔内の手術での安全性が電気メスよりも高いです。